“撰手”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
せんしゆ50.0%
チヤンピオン50.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
武村兵曹(たけむらへいそう)は此(この)兒(こ)將來(しやうらい)は非常(ひじやう)に有望(いうぼう)な撰手(せんしゆ)であると語(かた)つたが啻(たゞ)に野球(やきゆう)ばかりではなく彼(かれ)は※去(くわこ)三年(ねん)の間(あひだ)、櫻木海軍大佐(さくらぎかいぐんたいさ)の嚴肅(げんしゆく)なる、且(か)つ慈悲(じひ)深(ふか)き手(て)に親(した)しく薫陶(くんとう)された事(こと)とて
我國(わがくに)野球界(やきゆうかい)の覇王(はわう)ともいふ可(べ)き第(だい)一高等學校(かうとうがくかう)の撰手(せんしゆ)を打破(うちやぶ)つた事(こと)は、私(わたくし)が此(この)島(しま)へ漂着(へうちやく)する半年(はんとし)程(ほど)前(まへ)、英國(えいこく)倫敦(ろんどん)でちらと耳(みゝ)にした、之(こ)れはもう今(いま)から三四年(ねん)も前(まへ)の事(こと)だが、實(じつ)に殘念(ざんねん)な次第(しだい)である。
今(いま)も其(その)面影(おもかげ)が殘(のこ)つて、此(この)朝日島(あさひたう)中(ちう)、武村兵曹(たけむらへいそう)と私(わたくし)とを除(のぞ)いたら其(その)次(つぎ)の撰手(チヤンピオン)と云(い)つてもよからう、私(わたくし)は世界(せかい)漫遊(まんゆう)以來(いらい)久(ひさ)しく「ボール」を手(て)にせぬから餘程(よほど)技倆(ぎりよう)も落(お)ちたらうが
彼(かれ)と私(わたくし)とはおの/\級(くみ)の撰手(チヤンピオン)となつて、必死(ひつし)に優勝旗(チヤンピオンフラグ)を爭(あらそ)つた事(こと)や、其他(そのほか)さま/″\の懷舊談(くわいきうだん)も出(で)て、時(とき)の移(うつ)るのも知(し)らなかつたが、ふと氣付(きづ)くと、當家(このや)の模樣(もやう)が何(なに)となく忙(いそ)がし相(さう)で