“必死”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
ひっし76.2%
ひつし14.3%
デスペレート9.5%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
そこには、白旗しらはたみやのまえから、追いつ追われつしてきた小幡民部こばたみんぶが、穴山あなやま旗本はたもと雑兵ぞうひょうを八面にうけて、今や必死ひっしりむすんでいる。
神州天馬侠 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
けれど、かつて私の惡徳を惹き起したことのあるはげしい怒と必死ひつしの反抗と同じあの感情に動かされて、私が咄嗟とつさに向きなほつた。
ただリザベッタとの、戦場に出ずる前の最後の——文字通りに最後の会合を、自分が独占しようとする必死デスペレートな競争の敵対関係のみが、存在していた。
勲章を貰う話 (新字新仮名) / 菊池寛(著)