“級”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
クラス70.6%
きふ7.8%
きだ5.9%
きゅう3.9%
きう3.9%
くみ2.0%
くらす2.0%
くん2.0%
しな2.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
クラスごとに記念品を贈る委員なぞが出来たとき、殆ど一人いちにんもその募りに応ぜなかったものはないということである。とにかく英雄である。
青年 (新字新仮名) / 森鴎外(著)
二人ふたり蓮池はすいけまへとほして、五六きふ石段いしだんのぼつて、その正面しやうめんにあるおほきな伽藍がらん屋根やねあふいだまゝすぐひだりへれた。玄關げんくわんしかゝつたとき宜道ぎだう
(旧字旧仮名) / 夏目漱石(著)
ただここへ来て一つの奇異な事には、その家の入口は、家全体のつり合から考えてひどく贅沢ぜいたくにも立派な石の階段が丁度四きだもついているのであった。
けれども先生が行ってしまうと、僕は僕のきゅうで一番大きな、そしてよく出来る生徒に「ちょっとこっちにおで」とひじの所をつかまれていました。
一房の葡萄 (新字新仮名) / 有島武郎(著)
たれかが……例へばすみ子を可あいがると同時に金太郎にもあいかんじてゐるといつた風のすみ子の上きう生か何かゞ、こつそり金太郎を見送つてゐはしないかと思つたのである。
坂道 (旧字旧仮名) / 新美南吉(著)
かれわたくしよりは四つ五つの年長者としかさで、したがつくみちがつてつたので、始終しじうまぢはるでもなかつたが、其頃そのころ校内かうない運動うんどう妙手じやうずなのと無暗むやみ冐險的旅行ぼうけんてきりよかう嗜好すきなのとで、かれわたくしとはゆびられ
自分じぶん學力がくりよく優等いうとうといふので自分じぶんくらす志村しむらくらすとを同時どうじにやるべく校長かうちやうから特別とくべつ處置しよちをせられるので自然しぜん志村しむら自分じぶん競爭者きやうさうしやとなつてた。
画の悲み (旧字旧仮名) / 国木田独歩(著)
何程才覚アリテ甲斐/\しくトモ義理ヲ知ラヌ誠ノ無者ヲ人ノ後見トハ成スベカラズト、皆人沙汰シアヘリ、隼人正ハ力ナク唯二人ノ小姓ト手ヲトリくん徒膚足かちはだしニナリ阿部野ヲさしテタドリ行
聞書抄:第二盲目物語 (新字新仮名) / 谷崎潤一郎(著)
しな照る 片岡山かたをかやまに いひて こやせる 旅人たびとあはれ 親無おやなしに なれりけめや 剌竹さすたけの きみはやき いひて こやせる 旅人たびとあはれ
大和古寺風物誌 (新字新仮名) / 亀井勝一郎(著)