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級
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くみ
彼は
私よりは四つ五つの
年長者で、
從て
級も
異つて
居つたので、
始終交るでもなかつたが、
其頃校内で
運動の
妙手なのと
無暗に
冐險的旅行の
嗜好なのとで、
彼と
私とは
指を
折られ
彼と
私とはおの/\
級の
撰手となつて、
必死に
優勝旗を
爭つた
事や、
其他さま/″\の
懷舊談も
出て、
時の
移るのも
知らなかつたが、ふと
氣付くと、
當家の
模樣が
何となく
忙がし
相で