“階級”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
かいきゅう33.3%
かいきふ16.7%
きざはし16.7%
だん/\16.7%
かいきう8.3%
クラス8.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
ただ聰明そうめいをかいたがため、階級かいきゅうたいしては、組織そしきある闘争とうそうでなければならぬのを、一をもって、にくいとおも対象たいしょうにぶつかりました。
風はささやく (新字新仮名) / 小川未明(著)
彼等かれらのやうなひく階級かいきふあひだでも相互さうご交誼かうぎすこしでもやぶらないやうにするのには、其處そこにはかならそれたいして金錢きんせん若干じやくかん犧牲ぎせいきようされねばならぬ。
(旧字旧仮名) / 長塚節(著)
琅玕らうかんもてけづり成せるが如し。これに登らんと欲すれば、巖扉みつに鎖して進むべからず。すゐするに、こは天堂に到る階級きざはしにして、其門扉は我が爲めに開かざるならん。
みち階級だん/\ある所にいたれば主人もわらぐつにはきかふる、此げたわらぐつは礼者にかぎらず人々皆しかり。雪まつたきゆる夏のはじめにいたらざれば、草履ざうりをはく事ならず。
股引と上着とに各二種づつの別有るは地方のふうことなるを示すものが階級かいきうの上下を示すものか是亦うたがひ無き能はざれど、其二種に限られしが如きと
コロボックル風俗考 (旧字旧仮名) / 坪井正五郎(著)
併し自分は親の光を取受うけとツて、自分を光らせやうとも思はなければ、また華族なる特別の階級クラスに立ツて自己を沒却ぼつきやくするのも嫌だ。自分はたゞの人として自己を發揮すればりる。
平民の娘 (旧字旧仮名) / 三島霜川(著)