“階隠”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
はしがくし75.0%
はしかく25.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
階隠はしがくしの下にうずくまっていたが、すらすらと細殿へ入りこむと、ふところから大きな犬釘と金鎚をだし、あおのけに倒れている泰文の眉間に釘をまっすぐにおっ立て、頃合をはかって
無月物語 (新字新仮名) / 久生十蘭(著)
たけなす髪とよじれ合いもつれ合いつゝ床を引きずって行く間、左大臣の装束とその人の五衣いつゝぎぬとが一つの大きなかたまりになって、さや/\と鳴りわたりながら階隠はしがくしの方へうねって行くのに
少将滋幹の母 (新字新仮名) / 谷崎潤一郎(著)
緑の階隠はしかくしのそばの紅梅はことに早く咲く木であったから、枝がもう真赤まっかに見えた。
源氏物語:06 末摘花 (新字新仮名) / 紫式部(著)