“金錢”のいろいろな読み方と例文
新字:金銭
読み方割合
かね42.9%
きんせん28.6%
おあし7.1%
おかね7.1%
ぜに7.1%
ぜにかね7.1%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
彼は死にしより以來このかたかくのごとく歩みたり、また歩みてやすらふことなし、凡て世にきものあまりにふとき者かゝる金錢かねを納めてあがなひしろとす。 一二四—一二六
神曲:02 浄火 (旧字旧仮名) / アリギエリ・ダンテ(著)
しかそのもつとおそれをいだくべき金錢きんせん問題もんだいそのこゝろ抑制よくせいするには勘次かんじあまりにあわてゝかつおどろいてた。醫者いしや鬼怒川きぬがはえてひがしる。
(旧字旧仮名) / 長塚節(著)
『買つて、買つてツて……買つてばかり居るぢやないか。そんなに父さんは金錢おあしがありやしないよ。』
私の生れた家では子供に金錢おかねは持たせない習慣でした。それが癖に成つて、私は東京へ出て來てからも自分で金錢を所有したことは少く、餘分なものは家の人に預けました。
案の諚大工町ぢやつた。貴樣は本町へ行く位の金錢ぜには持つまいもんナ。……ハハア、軍隊なら營倉ぢや。
葬列 (旧字旧仮名) / 石川啄木(著)
金錢ぜにかねのためなら親だらうが神だらうが見境なしに賣り飛ばす! これもみんな虚榮心のさせる業だが、その虚榮心はどこから生まれるかといへば舌の根元に小さな腫物があるからで
狂人日記 (旧字旧仮名) / ニコライ・ゴーゴリ(著)