“おあし”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
57.1%
金銭21.4%
7.1%
御足7.1%
金錢7.1%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
恭「おいらはあの草団子を喰いてえと思って叔母さんにおあしを貰ったからかいに来たら、日が暮れて夜はねえッてえから塩煎餅買って、先刻さっきから喰いながら此処に立ってたのよ」
『それ金銭おあしを呉れる。柿でも買へ。母さんや進には内証だぞ。さあ最早もうそれでいゝから、早く帰つて——父さんが今言つた通りに——よしか。解つたか。』
破戒 (新字旧仮名) / 島崎藤村(著)
其時そのときむらうち一人ひとり老人としよりがありまして、其塲そのばけてまいり、おあしんだとはなしきいたがついては、わたくし實驗じつけんがあるから、れをば何卒どうぞツてれ、其法そのはうまうすは
文久錢ぶんきうせんともふべきおあしんだのです、恰度てうどわたくし其節そのせつ其塲そのばりましたが、なに心得こゝろゑませんからたゞあわてるばかり、なに振舞ふるまいのあツたときですから、大勢たいぜいひとりましたが、いづれもあをくなり
あさけるとやがて御足おあしおとがきこえはせぬかとぞんじまするものを、おくにへおかへりになつては容易ようい御出京ごしゆつけうもあそばすまじければ、またどれほどの御別おわかれにりまするやら
ゆく雲 (旧字旧仮名) / 樋口一葉(著)
『買つて、買つてツて……買つてばかり居るぢやないか。そんなに父さんは金錢おあしがありやしないよ。』