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銭
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おあし
ふりがな文庫
“
銭
(
おあし
)” の例文
旧字:
錢
「
俺
(
おれ
)
は
酒屋
(
さかや
)
の
小僧
(
こぞう
)
なんかになるのはいやだから
家
(
うち
)
へ
帰
(
かえ
)
ってきた。
銭
(
おあし
)
がちっともないから
鉄道線路
(
てつどうせんろ
)
を
歩
(
ある
)
いてきたよ。」
海へ
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
恭「
己
(
おい
)
らはあの草団子を喰いてえと思って叔母さんに
銭
(
おあし
)
を貰ったから
買
(
かい
)
に来たら、日が暮れて夜はねえッてえから塩煎餅買って、
先刻
(
さっき
)
から喰いながら此処に立ってたのよ」
粟田口霑笛竹(澤紫ゆかりの咲分):02 粟田口霑笛竹(澤紫ゆかりの咲分)
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
内海
(
うちうみ
)
の青畳、座敷へ入ったも
同
(
おんな
)
じじゃ、と心が緩むと、嘉吉
奴
(
め
)
が、酒代を渡してくれ、勝負が済むまで内金を受取ろう、と櫓を離した手に
銭
(
おあし
)
を握ると、懐へでも入れることか、片手に
草迷宮
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
恐
(
おそ
)
ろしい、
男
(
をとこ
)
を
食
(
く
)
つて
骨
(
ほね
)
を
秘
(
かく
)
す、と
村
(
むら
)
のものが
嬲
(
なぶ
)
つたつけの……
真個
(
ほん
)
の
孤屋
(
ひとつや
)
の
鬼
(
おに
)
に
成
(
な
)
つて、
狸婆
(
たぬきばゞあ
)
が、
旧
(
もと
)
の
色仕掛
(
いろじか
)
けで
私
(
わし
)
に
強請
(
ゆす
)
つて、
今
(
いま
)
では
銭
(
おあし
)
にするでがすが、
旦那
(
だんな
)
、
何
(
なに
)
か
買
(
か
)
はしつたか
神鑿
(新字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
四海波静かにて、波も動かぬ時津風、枝を鳴らさぬ
御代
(
みよ
)
なれや、と勿体ない、祝言の
小謡
(
こうたい
)
を、
聞噛
(
ききかじ
)
りに
謳
(
うた
)
う下から、勝負!とそれ、
銭
(
おあし
)
の
取遣
(
とりや
)
り。板子の下が地獄なら、上も
修羅道
(
しゅらどう
)
でござります。
草迷宮
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
▼ もっと見る
それで、
孤家
(
ひとつや
)
へ来さっしゃる
山路
(
やまみち
)
で
富山
(
とやま
)
の
反魂丹売
(
はんごんたんうり
)
に
逢
(
あ
)
わしったというではないか、それみさっせい、あの
助平野郎
(
すけべいやろう
)
、とうに馬になって、それ馬市で
銭
(
おあし
)
になって、お
銭
(
あし
)
が、そうらこの鯉に化けた。
高野聖
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
芸人なら芸人らしく芸をして
銭
(
おあし
)
をお取り、とそうお言い。出来ないなら出来ないと言って
乞食
(
こじき
)
をおし。なぜまた自分の芸が出来ないほど酒を呑んだ、と言ってお
遣
(
や
)
り。いけ
洒亜々々
(
しゃあしゃあ
)
失礼じゃないか。
春昼後刻
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
それ
馬市
(
うまいち
)
で
銭
(
おあし
)
になつて、お
銭
(
あし
)
が、そうら
此
(
こ
)
の
鯉
(
こひ
)
に
化
(
ば
)
けた。
高野聖
(新字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
「たかい
銭
(
おあし
)
で買わっせえ。」
小春の狐
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
“銭”の解説
銭(せん、zh: 錢/钱 qián チエン、전 チョン)は、東アジアのいくつかの国の通貨である。
「銭」(旧字体「錢」)は元は農具の「鋤」を意味する漢字だったが、鍬形の貨幣があったことから貨幣の意味に転じた。通貨としては複数の意味があるが、主に
100円。
質量1銭(=匁)の銀の価値。10両にも等しい。
の2つの系統の意味がある。
(出典:Wikipedia)
銭
常用漢字
小6
部首:⾦
14画
“銭”を含む語句
金銭
小遣銭
端銭
守銭奴
銭糧
銭湯
剰銭
小銭
口銭
釣銭
一銭
借銭
銭儲
五十銭
青銭
銭入
三銭
楡銭
小使銭
賽銭箱
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