“借銭”のいろいろな読み方と例文
旧字:借錢
読み方割合
しゃくせん66.7%
しやくせん16.7%
かり16.7%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
行田の母からは、今年の暮れはあっちこっちの借銭しゃくせんが多いから、どうか今から心がけて、金をむやみに使ってくれぬようにと言ってよこした。
田舎教師 (新字新仮名) / 田山花袋(著)
先達せんだつての二百円は、代助から受取うけとるとすぐ借銭しやくせんの方へまははずであつたが、あたらしくうちつたため色々いろ/\入費がかゝつたので、つい其方の用を、あのうちで幾分かべんじたのがはじまりであつた。
それから (新字旧仮名) / 夏目漱石(著)
その坊主頭と旦那旦那という呼言葉と、絶えず光を背にしようとした心遣い、最後に常吉への借銭かり云々うんぬんの鎌掛けでさすがの悪も釘抜親分の八方睨みに見事見破られたのであった。