借銭しやくせん)” の例文
旧字:借錢
先達せんだつての二百円は、代助から受取うけとるとすぐ借銭しやくせんの方へまははずであつたが、あたらしくうちつたため色々いろ/\入費がかゝつたので、つい其方の用を、あのうちで幾分かべんじたのがはじまりであつた。
それから (新字旧仮名) / 夏目漱石(著)
一層いつその事ければいなりに、うかうか工面くめんいたかも知れないが、なまじい、手元てもとつたものだから、くるまぎれに、急場きうばはして仕舞つたので、肝心の証書を入れた借銭しやくせんの方は
それから (新字旧仮名) / 夏目漱石(著)