“借財”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
しやくざい33.3%
かり33.3%
しゃくざい33.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
叔母をばところによると、宗助そうすけ邸宅やしき賣拂うりはらつたとき叔父をぢ這入はいつたかねは、たしかにはおぼえてゐないが、なんでも、宗助そうすけのために、急場きふばあはせた借財しやくざいかへしたうへ
(旧字旧仮名) / 夏目漱石(著)
ひでい権幕で、おめいらの様なものへは一日も貸しておかかれねい、店賃計たなちんばかりぢやねい、あつちこつち借財かりがあるさうだつていはつしやる、さういへばさうなんだが、わたしらあ茶だら一杯入れやしねい
黄金機会 (新字旧仮名) / 若松賤子(著)
家族の生活くらしも質素に改め、息子や雇人たちをも自身で督励とくれいして、きっと両三年の間には、借財しゃくざいも返すようにしてみせるから、どうか、彦兵衛どのに、慈悲と思うて、又むかしのよしみを思うて
鍋島甲斐守 (新字新仮名) / 吉川英治(著)