“急場”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
きゅうば50.0%
きふば37.5%
きうば12.5%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
相手は中々手強てごわい。私の左腕はちぎれるように痛みを増した。急場きゅうばだ、ヒラリと二度目に怪漢の腕をさけると、三度目には身を沈め、下から相手の脾腹ひばらを突き上げた。
空中墳墓 (新字新仮名) / 海野十三(著)
これぢやうにも仕樣しやうがねえ。とても出來できねえものなら仕方しかたはねえが、ちつと、これんばかしでも都合つがふをしねえ、急場きふばだから、おれ生死いきしにさかひふのだ。
一席話 (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
一層いつその事ければいなりに、うかうか工面くめんいたかも知れないが、なまじい、手元てもとつたものだから、くるまぎれに、急場きうばはして仕舞つたので、肝心の証書を入れた借銭しやくせんの方は
それから (新字旧仮名) / 夏目漱石(著)