“工面”の読み方と例文
読み方割合
くめん100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
「田町の大澤彦四郎といふ、工面くめんの良い浪人者が、軒下にうなつてゐる急病人を助けたばかりに、危なく殺されかけたといふ話ですよ」
この信者のなかで工面くめんのよさそうな奴を奥座敷へ引き摺り込んで、どう誤魔化すのか知らねえが、多分の金を寄進させるという噂だ。
半七捕物帳:26 女行者 (新字新仮名) / 岡本綺堂(著)
少年時代は物質上の心配、パンを稼ぐ工面くめん、——年齢の割にあまりにも早く課せられたそんな仕事のために憂鬱なものとなっていた。