“剰銭”のいろいろな読み方と例文
旧字:剩錢
読み方割合
つり65.5%
つりせん31.0%
おつり3.4%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
照子はくすくす、「五十五銭にいたしておきます、一閑張いっかんばりのお机にはうつりがうございますよ。一円ならお剰銭つりをあげましょうか。」
貧民倶楽部 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
それからもう一つは、瓦斯屋ガスや電気屋、これが勘定を晦日みそかに取りに来ないで月央つきなかの妙な時に取りに来るばかりかまず大抵たいてい剰銭つりせんを持っていない。
独居雑感 (新字新仮名) / 永井荷風(著)
「いや、これは剰銭おつりが足りない。私もあいにくこまかいのが……」
義血侠血 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)