“つりせん”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
剰銭40.0%
剩錢33.3%
釣銭13.3%
剰金6.7%
吊銭6.7%
(注)作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
「そうよ。日活にっかつヨウさんに取られてしまったのよ。」とはなし出した時会計の女が伝票と剰銭つりせんとを出す。
つゆのあとさき (新字新仮名) / 永井荷風(著)
極楽ごくらくから剰銭つりせんとしで、じやうぬまをんなかげ憂身うきみやつすおかげには、うご
神鑿 (新字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
二月廿一日。晴。風あり。銀行預金拂戻停止の後闇市の物價また更に騰貴す。剩錢つりせんなきを以て物價の單位拾圓となる。
荷風戦後日歴 第一 (旧字旧仮名) / 永井荷風(著)
かね威光ゐくわうより、かびにほひなはつたをりから、當番たうばん幹事かんじけつして剩錢つりせん持出もちださず
九九九会小記 (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
外に出て買う時に限って敷島しきしまを吸うのは、十銭銀貨一つほうり出せば、釣銭つりせんらずに便利だからである。
五日ほどたって、巳之助が草鞋を買ってもらいに行くと、雑貨屋の婆さんはにこにこしながら、こりゃたいへん便利で明かるうて、夜でもお客がよう来てくれるし、釣銭つりせんをまちがえることもないので、気に入ったから買いましょう、といった。
おじいさんのランプ (新字新仮名) / 新美南吉(著)
ビクビクしながら、懐中から拾った金のうちの十円紙幣を一枚抜き出して渡したが、店の者は別に怪しみもせず剰金つりせんを呉れた。
罠に掛った人 (新字新仮名) / 甲賀三郎(著)
その女の笑声わらいごえが耳馴れたように聞えたので、店の上さんが吊銭つりせんの勘定をしている間、おもちゃの独楽こまを手に取って眺めていた純一が、ふと頭を挙げて声の方角を見ると、はしなく坂井夫人と目を見合せた。
青年 (新字新仮名) / 森鴎外(著)