“剰余”のいろいろな読み方と例文
旧字:剩餘
読み方割合
あまり62.5%
あと12.5%
あま12.5%
じょうよ12.5%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
雲はけ、草はしぼみ、水はれ、人はあえぐ時、一座の劇は宛然さながら褥熱じょくねつに対する氷の如く、十万の市民に、一ざい、清涼の気をもたらして剰余あまりあつた。
伯爵の釵 (新字旧仮名) / 泉鏡花(著)
彼女はべらべらとそれをめくっていたが、二十枚も取ると、剰余あとをそっくり庸三に返した。
仮装人物 (新字新仮名) / 徳田秋声(著)
で、おぐしのものや何やかや細工類さいくるいに金目なものがございましたので、剰余あまり金じゅうりょうしゅほどお渡しいたしました
江戸三国志 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
その代りが古賀君よりも多少低給で来てくれる。その剰余じょうよを君にわすと云うのだから、君は誰にも気の毒がる必要はないはずです。古賀君は延岡でただ今よりも栄進される。
坊っちゃん (新字新仮名) / 夏目漱石(著)