“一銭”のいろいろな読み方と例文
旧字:一錢
読み方割合
いっせん57.1%
いちもん28.6%
ひゃく14.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
その夜から、新吉もきえちゃんもわか姉さんもみんなばつを受けました。お小使いは一銭いっせんももらえなくなるし、三度の食事は二度になりました。それも、犬が食べるような粗末そまつな食事でした。
曲馬団の「トッテンカン」 (新字新仮名) / 下村千秋(著)
ははは、所帯じみねえでよ、あねさん。こんのお浜ッ子が出来てから、おらなりたけ小遣こづかいはつかわねえ。吉や、七と、一銭いちもんこをってもな、大事に気をつけてら。
海異記 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
様子を聞くと、伝がこの事を意趣にして、子分子方の奴等がしょっちゅう附け廻すんだそうですから、私あ堪らなくなって、舟賃を一銭ひゃく出して、川尻を渡って佃島つくだじまげました。
三枚続 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)