“いちもん”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
一文83.3%
一門10.0%
一銭6.7%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
先生だつてかへせればとうにかへすんだらうが、月々余裕が一文いちもんないうへに、月給以外にけつしてかせがない男だから、つい夫なりにしてあつた。
三四郎 (新字旧仮名) / 夏目漱石(著)
この諸平もろひらのゐた時分じぶんに、近世きんせいでもっとも名高なだか香川景樹かがはかげきといふ歌人かじん京都きようとにゐました。非常ひじよう上手じようず評判ひようばんがあり、門人もんじんおほく、その一門いちもんさかえていままでもつゞいてゐるほどのひとでありました。
歌の話 (旧字旧仮名) / 折口信夫(著)
孫を抱いた六十あまりの婆さんにみちを聞くと、いきなり奥へ入って、一銭いちもんもって出た……(いやとよ、老女)と、最明寺で書いていますが、報謝に預るのではない、ただ路を聞くのだ、と云うと
河伯令嬢 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)