“孤屋”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
ひとつや61.1%
こおく27.8%
こをく5.6%
コオク5.6%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
自分は傘をさして、一番奧の、二三町離れた山の麓の孤屋ひとつやの蓼の湯にと、出かけた。机の上には、ゆうべの歌の紙は、もう見えなかつた。
湖畔手記 (旧字旧仮名) / 葛西善蔵(著)
同じように、たとえば「炭俵」秋の部の其角きかく孤屋こおくのデュエットを見ると、なんとなく金属管楽器と木管楽器の対立という感じがある。
連句雑俎 (新字新仮名) / 寺田寅彦(著)
陰慘いんさんたる修羅しゆら孤屋こをくくらべると、こゝはかへつて、唐土たうど桃園たうゑんかぜく。
深川浅景 (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
蕭条ショウジョウタル孤屋コオク、一トウカス
新・水滸伝 (新字新仮名) / 吉川英治(著)