“孤独”のいろいろな読み方と例文
旧字:孤獨
読み方(ふりがな)割合
こどく57.1%
ひとり22.9%
ひとりみ5.7%
アインザーム5.7%
ひとりぼつち2.9%
エゴ2.9%
ヒトリ2.9%
(注)作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
“孤独”を含む作品のジャンル比率
文学 > 日本文学 > 詩歌0.6%
文学 > 日本文学 > 小説 物語0.6%
文学 > 日本文学 > 小説 物語(児童)0.5%
(注)比率=対象の語句にふりがなが振られている作品数÷各ジャンルの合計の作品数
北海道の人里はなれた植民地に咲く福寿草は、そこに孤独こどくな生活を送る人々の心を、どんなになぐさめることでしょう。
季節の植物帳 (新字新仮名) / 佐左木俊郎(著)
いて鰥寡かんか孤独こどく愛恤あいじゅつする等のおのずから現時の国家社会制を実践したるもの一にして足らず。
吉田松陰 (新字新仮名) / 徳富蘇峰(著)
ほしは、平常いつも孤独ひとりで、不平ふへいばかりいっているかしのあわれにおもったのでありましょう。
大きなかしの木 (新字新仮名) / 小川未明(著)
「昔」を負うて孤独ひとりの路を喘いでゐる僕は乾涸ひからびた朽木のやうな侘びしさに溺れてしまふ。
海の霧 (新字旧仮名) / 坂口安吾(著)
私はいつか千代子と行き会ったかの橋の欄干おばしまって、冬枯れの曠野ひろのにションボリと孤独ひとりみ寂寥さみしさを心ゆくまでに味わうことも幾たびかであった。
駅夫日記 (新字新仮名) / 白柳秀湖(著)
あゝ孤独ひとりみ悲痛かなしさ
若菜集 (新字旧仮名) / 島崎藤村(著)
と歌う蕪村は、常に寒々とした人生の孤独アインザームを眺めていた。
郷愁の詩人 与謝蕪村 (新字新仮名) / 萩原朔太郎(著)
それで私は、その松島の丘の上でも、相手が支那の人と知ってからは、大いに勇気を得てすこぶる気楽に語り、かれが独逸語ならばこちらも、という意気込みで、アインザームの烏などという、ぞっとするほどキザな事まで口走ったのであるが、かの留学生には、その孤独アインザームという言葉がかなり気に入った様子で、
惜別 (新字新仮名) / 太宰治(著)
謂はばこの世に孤独ひとりぼつちの自分は、傍目わきめもふらずに自活の途を急がねばならぬ。
鳥影 (新字旧仮名) / 石川啄木(著)
つい今迄その感情の満足をはからなかつた男だけに、言ふ許りなき不安が、『男は死ぬまで孤独ひとりぼつちだ!』といふかれ悲哀かなしみと共に
鳥影 (新字旧仮名) / 石川啄木(著)
それが、彼が見たあんなけば/\しい空気の中にゐた頃と違つて、仔細な光りを放つて(彼に発見させて)嘗て彼が抱いた反感や、不安や、孤独エゴ感等を拭ひ去り、楚々たる明快な川瀬に達したかのやうな安らかさを覚えさせるのであつた。
小川の流れ (新字旧仮名) / 牧野信一(著)