“こどく”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
孤独78.6%
孤獨21.4%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
その自分の姿が、いかにも不幸で孤独こどくわびしげな一個の若者といった格好かっこうなので、しまいには、我と我が身がいじらしくなってくるのだった。
はつ恋 (新字新仮名) / イワン・ツルゲーネフ(著)
それに、子供の頃の母親の愛情なんかと云うものは、義父のつぎのもののようにさえ考えられ、私は長い間、孤独こどくのままにひねくれていたのだ。
清貧の書 (新字新仮名) / 林芙美子(著)
この社交的しやかうてき坂井さかゐと、孤獨こどく宗助そうすけ二人ふたりつてはなし出來できるのは、御米およねにさへめうえる現象げんしやうであつた。坂井さかゐ
(旧字旧仮名) / 夏目漱石(著)
孤獨こどくしもよけの花檀くわだんきくか、だけ後見うしろみともいふべきは、大名だいみやう家老職かろうしよく背負せおをてたちし用人ようにんの、何之進なにのしん形見かたみせがれ松野雪三まつのせつざうとてとし三十五六、おやゆづりの忠魂ちうこんみがきそへて
たま襻 (旧字旧仮名) / 樋口一葉(著)