“小使銭”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
こづかい33.3%
こづかいせん33.3%
こづかひせん33.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
宵夜中よいよなか小使銭こづかい貸せの破落戸漢ならずものに踏み込まれたり、苦労にとしよりもけた岩公の阿母おふくろが、孫の赤坊を負って、草履をはいて小走りに送って来る。
みみずのたはこと (新字新仮名) / 徳冨健次郎徳冨蘆花(著)
新吉しんきちは、三日に一度、町の風呂ふろへ行くとき、おかみさんから一銭銅貨いっせんどうかを三つだけうけ取るきり、お小使銭こづかいせんとしては、ただの一銭ももらえない約束やくそくになっているのです。
曲馬団の「トッテンカン」 (新字新仮名) / 下村千秋(著)
実はぼく今夜は五円札一枚しかもつて居ないのだ。これは僕の小使銭こづかひせんの余りだからいやうなものゝしか二十円とまとまると、かぎの番人をして居る妻君さいくんの手からはても取れつこない。
節操 (新字旧仮名) / 国木田独歩(著)