“こづかひせん”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
小遣銭50.0%
小遣錢33.3%
小使銭16.7%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
彼は両手をあげ、一層声を高めました。『さあ、その手を放して、この子に小遣銭こづかひせんをおやりなさい。』
亜剌比亜人エルアフイ (新字旧仮名) / 犬養健(著)
苛々いら/\しながら、たわいのない、あたかぼんとお正月しやうぐわつ祭禮おまつりを、もういくると、とまへひかへて、そして小遣錢こづかひせんのないところへ、ボーンと夕暮ゆふぐれかねくやうで、なんとももつ遣瀬やるせがない。
大阪まで (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
実はぼく今夜は五円札一枚しかもつて居ないのだ。これは僕の小使銭こづかひせんの余りだからいやうなものゝしか二十円とまとまると、かぎの番人をして居る妻君さいくんの手からはても取れつこない。
節操 (新字旧仮名) / 国木田独歩(著)