“こづかひ”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
小遣67.7%
小使16.1%
使丁6.5%
小遣金3.2%
小遣錢3.2%
小遺3.2%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
金があるかないかは素より知らず、此家に來てから五年になるが「ろくなお小遣こづかひも貰はなかつた」と少しゑんずる色があります。
小使こづかひのニキタはあひかはらず、雜具がらくたつかうへころがつてゐたのであるが、院長ゐんちやうはひつてたのに吃驚びつくりして跳起はねおきた。
六号室 (旧字旧仮名) / アントン・チェーホフ(著)
隣村から応援に来た最一人もひとりの背のヒヨロ高い巡査、三里許りの停車場所在地に開業してゐる古洋服の医師いしや赤焦あかちやけた黒繻子の袋袴を穿いた役場の助役、消毒器具を携へた二人の使丁こづかひ、この人数にんず
赤痢 (新字旧仮名) / 石川啄木(著)
すめばすむ、家請けまでも兄の判、母がくれます小遣金こづかひが、帯側にもなる事か。帯は帯でも、世帯の方へ、廻したは、三上山を七巻、はんぱものでもそれ位の金高にはなりまする。
移民学園 (新字旧仮名) / 清水紫琴(著)
かゝおもむきつたため、わたし一頃ひところ小遣錢こづかひがあると、東京とうきやうまちをふら/\とくるま歩行あるくせがあつた。
麻を刈る (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
「ぢや、うちへ来たらうだい、食べるだけの、お小遺こづかひも上げるよ。」