“小遣錢”のいろいろな読み方と例文
新字:小遣銭
読み方割合
こづかひせん28.6%
こづかひぜに28.6%
こづかひ14.3%
こづけえ14.3%
こづげえ14.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
しかしそれをたれてはなかつた。それでもかれ空虚から煙草入たばこいれはなすにしのびない心持こゝろもちがした。かれわづか小遣錢こづかひせんれて始終しじうこしにつけた。
(旧字旧仮名) / 長塚節(著)
久八はとくさつし何事も心切しんせつを盡し内々にて小遣錢こづかひぜに迄も與へかげになり日向ひなたになり心配してくれけるゆゑ久八が忠々まめ/\敷心にめでて千太郎は奉公に來し心にて辛抱しんばう
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
かゝおもむきつたため、わたし一頃ひところ小遣錢こづかひがあると、東京とうきやうまちをふら/\とくるま歩行あるくせがあつた。
麻を刈る (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
『だら、朝早かべせえ。』と言つたが、『小遣錢こづげええべがな? ドラ、手ランプけろでヤ。』
天鵞絨 (旧字旧仮名) / 石川啄木(著)