“妻君”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
さいくん87.5%
かみさん4.2%
おくさん4.2%
リージヤ4.2%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
牡丹燈記の話は、明州めいしゅう即ち今の寧波にんぽう喬生きょうせいと云う妻君さいくんを無くしたばかしのわかい男があって、正月十五日の観燈かんとうの晩に門口かどぐちに立っていた。
牡丹灯籠 牡丹灯記 (新字新仮名) / 田中貢太郎(著)
白樺しらかばの皮をかべにした殖民地式の小屋だが、内は可なりひろくて、たたみを敷き、奥に箪笥たんす柳行李やなぎごうりなどならべてある。妻君かみさんい顔をして居る。
みみずのたはこと (新字新仮名) / 徳冨健次郎徳冨蘆花(著)
それに梅子さんほかの方の妻君おくさんなど不思議だと思ひますよ、男子の不品行は日本の習慣だし、ことに外交官などは其れが職務上の便宜べんぎにもなるんだからなんて
火の柱 (新字旧仮名) / 木下尚江(著)
妻君リージヤ、かえると思ったら妻君は卓子について居てエンジェネルが居ない。ニーナ、ひっそりして居る。リージヤ何でもなさそうにして居る。面白いと思った。なかなか上手ウワテなり。