“さいくん”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
細君78.0%
妻君19.3%
令閨0.9%
蔡勲0.9%
蔡薫0.9%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
細君さいくんから手移てうつしにしつけられて、糟谷かすやはしょうことなしに笑って、しょうことなしに芳輔よしすけいた。それですぐまた細君さいくんかえした。
老獣医 (新字新仮名) / 伊藤左千夫(著)
妻君さいくんを初め傭人の口うらがチャンと一致していたばかりでなく、子供までがそれを裏書きしてくれました。子供は嘘をいいません
湖畔亭事件 (新字新仮名) / 江戸川乱歩(著)
先づ世間の眼からは賢夫人とも呼ばるべき令閨さいくんとの間は、世間の眼には如何でもなく、むし世間体せけんていは至極平和な家庭であるが、此の令閨が理想に勝つてゐる丈け其れ丈け那処どこか情愛が欠けてゐるので
未亡人と人道問題 (新字旧仮名) / 二葉亭四迷(著)
蔡勲さいくんの数千騎が固めて蟻の這いでる隙もないようにしているが……ただ西の門は、一路檀渓だんけいの流れに行きあたり、舟でもなければ渡ることはできないから、ここはまず安心して、ざっと
三国志:06 孔明の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
曹軍の都督蔡瑁さいぼうは、人もなげな敵の豪語に、烈火のごとく怒って自ら舳に行こうとすると、すでに弟の蔡薫さいくんが、そこに立って、敵へ云い返していた。
三国志:07 赤壁の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)