“かみさま”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
神様40.0%
神樣30.0%
内儀様7.5%
内儀7.5%
上様5.0%
全能者2.5%
内儀樣2.5%
氏神2.5%
細君2.5%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
はずかしながらわたくしは一神様かみさまうらみました……ひとのろいもいたしました……何卒どうぞそのころ物語ものがただけ差控さしひかえさせていただきます……。
さうして、神樣かみさま言葉ことばすらも、やはり、うたあらはされることになりました。それは大方おほかたみつつのかたちになつたものらしくかんがへられます。
歌の話 (旧字旧仮名) / 折口信夫(著)
恩ある人は二年目に亡せて今のあるじ内儀様かみさまも息子の半次も気に喰はぬ者のみなれど、此処を死場と定めたるなればやとて更に何方いづかたに行くべき
わかれ道 (新字旧仮名) / 樋口一葉(著)
身代たゝき骨になれば再び古巣への内儀かみさま姿、どこやら素人よりは見よげに覺えて、これに染まらぬ子供もなし、秋は九月仁和賀にわかの頃の大路を見給へ、さりとは宜くも學びし露八ろはちが物眞似、榮喜えいきしよ
たけくらべ (旧字旧仮名) / 樋口一葉(著)
上様かみさまのお使いとして、ただいまこの源氏閣げんじかくの上に着城ちゃくじょういたしそろところ、あやしき女人にょにん居合いあわせ、あなたの火を見て、乗りまいりたるクロというわしをうばい、屋上おくじょうよりらんぶりにてそろ。
神州天馬侠 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
僕の王、僕の立法者、僕の船長は全能者かみさまです。僕には僕の周圍の人々が同じ計畫に加はる爲めに同じ旗の下に馳せ參じようと夢中にならないのが不思議でたまらない!
おんあるひと二年目にねんめせていまあるじ内儀樣かみさま息子むすこ半次はんじはぬもののみなれど、此處こゝ死場しにばさだめたるなればいやとてさら何方いづかたくべき
わかれ道 (旧字旧仮名) / 樋口一葉(著)
わたしが、お約束やくそくをいたします。いさましい、とお船出ふなでから、あなたのおかえりなさるを、氏神かみさまにご無事ぶじいのって、おちしています。」
海のまぼろし (新字新仮名) / 小川未明(著)
淵瀬の以前むかし知らぬ人も気の毒がり、水臭からぬ隣の細君かみさま、お秋が提ぐる手桶の、重さうなるを、助けて運びくるる事もあり。
野路の菊 (新字旧仮名) / 清水紫琴(著)