“女人”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
にょにん56.0%
によにん20.0%
ニヨニン5.3%
ひと5.3%
をんな4.0%
をみな2.7%
おんな2.7%
おみな1.3%
ぢよにん1.3%
をみなご1.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
それとも次第しだいにうすれ去る記憶を空想で補って行くうちにこれとは全然異なった一人の別な貴い女人にょにんを作り上げていたであろうか
春琴抄 (新字新仮名) / 谷崎潤一郎(著)
そも女人をんなは、一だい五千くわん、七千餘卷のどのきやうにもほとけになれないときらはれてゐるが、法華經ほけきやうばかりには女人によにんほとけになると説かれてゐる。
ソレ女人ニヨニンハ、五障ゴシヤウ三從サムシヨウトテ、オトコニマサリテカカルフカキツミノアルナリ、コノユヘニ一切イチサイ女人ニヨニンヲバ、——馬鹿らしい。
陰火 (旧字旧仮名) / 太宰治(著)
しおらしい女人ひとかと思いめぐらすときに、あまりに違った有様に、もしや違った人のページを繰って見たのではないかといういぶかしみさえも添った。
一世お鯉 (新字新仮名) / 長谷川時雨(著)
ともゑの如き節操の甚だ堅からざる女人をんな多き時代にありて、袈裟御前なるもの実際世にありしか、或は疑ひを揷むの余地なきにあらず。
心機妙変を論ず (新字旧仮名) / 北村透谷(著)
かれ大坂の山口に到りましし時に、女人をみな遇へり。その女人の白さく、「つはものを持てる人ども、さはにこの山をへたれば、當岐麻道たぎまぢ一一より𢌞りて、越え幸でますべし」
飲料のみものがほしければはいりそうなものであるが、若い人の、歓楽境のようにされてるそうしたところへは、女人おんなはまず近よらない方がいいという、変な頑固がんこなものが
一世お鯉 (新字新仮名) / 長谷川時雨(著)
ねがひひそめてそがかげに寄りしあて女人おみな
大和古寺風物誌 (新字新仮名) / 亀井勝一郎(著)
髣髴と女人ぢよにんの姿光さし続く幾むれ
第二邪宗門 (新字旧仮名) / 北原白秋(著)
立ちつくす女人をみなご二人ふたり
春鳥集 (旧字旧仮名) / 蒲原有明(著)