“によにん”の漢字の書き方と例文
カタカナ:ニヨニン
語句割合
女人100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
……いはほそうは一まいづゝ、おごそかなる、神将しんしやうよろひであつた、つゝしんでおもふに、色気いろけある女人によにんにして、わる絹手巾きぬはんかちでもねぢらうものなら、たゞ飜々ほん/\してぶであらう。
十和田湖 (新字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
羅馬ロオマへ行つたら更にこの感が深からうと想はれる。予はまたこの絵画館でリユニイが書いた「女人によにん水浴」の図を見て、近世のシヤヷンヌの画風の由来する所を知つた気がした。
巴里より (新字旧仮名) / 与謝野寛与謝野晶子(著)
第一の所化 (長順を顧みつつ)やい、長順、荘厳光明の究竟道くきやうだう、般若波羅密多には行きもせえで、女人によにんの袖に隠るるとは、はて、さて、おぬしたちに善う似合うた邪宗門の勤行よな。
南蛮寺門前 (新字旧仮名) / 木下杢太郎(著)