“ぜに”のいろいろな漢字の書き方と例文
カタカナ:ゼニ
語句割合
89.1%
7.8%
金銭1.2%
0.8%
余財0.4%
0.4%
金錢0.4%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
らねえでどうするもんか。しげさん、おめえのあかしの仕事しごとは、ぜにのたまるかせぎじゃなくッて、色気いろけのたまるたのしみじゃねえか」
おせん (新字新仮名) / 邦枝完二(著)
以てぜになしに旅せしこと伊勢參宮に人違ひの騷動など細やかに話す話すに條理すぢみちあらねども其の樣子其の身振面白く可笑をかしく腹を
木曽道中記 (旧字旧仮名) / 饗庭篁村(著)
今迄も其ので無闇に金銭ぜにを遣わせたが、彼奴あいつには一寸ちょっとした呼吸のおいやり方があるので只でもいかん、妙においやり方がある、早く云やア多勢おおぜいたてまつって一杯飲ませる
賣てなりとも持參金ぢさんきんもど不縁ふえんいたすべしとのゝしりけるを長兵衞種々いろ/\いさめれども一かう承知しようちせず疊を蹴立けたて此樣なはなしは聞ずと直樣すぐさま御歸りあれとをつとしやう三郎を引立てぞ歸りける夫よりおつねは庄三郎にすこしのぜに
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
さう沢山たくさん余財ぜにがないからなるべく安いのを一つ見せてくれ。
世辞屋 (新字旧仮名) / 三遊亭円朝(著)
娘ははやく見たく物をしかけたるをもうちおきてひらき見れば、いかにしてかぜにほどなるすゝいろのしみあるをみて、かゝさまいかにせんかなしやとてちゞみかほにあてゝ哭倒なきたふれけるが、これより発狂きちがひとなり
案の諚大工町ぢやつた。貴樣は本町へ行く位の金錢ぜには持つまいもんナ。……ハハア、軍隊なら營倉ぢや。
葬列 (旧字旧仮名) / 石川啄木(著)