“御首級”の読み方と例文
読み方割合
みしるし100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
眼を閉じ佇み思案したが、やがて藪の裾へかがみこむと、御首級みしるしをそっと草の上に安置し、後も振り返らず走り去った。
あさひの鎧 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
心情しんじょうはさもあること。しかしまだそのまえに、しんとしての役目がいくらものこされてある。都田川みやこだがわにかけられた御首級みしるしをうばって、浄地じょうちへおかくし申すこと。
神州天馬侠 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
そこへつけ込み私はじめ、姥殿にも範覚殿にも、手を分けて裏面から、誘惑いざないの腕ふるいましたら、宮様の御首級みしるし掻こうとする者、幾人か出るでござりましょう
あさひの鎧 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)