“御首”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
みしるし53.3%
みぐし46.7%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
そのために討手は襲いかかって王の御首みしるしを挙げることが出来たが、老婆の子孫にはその後代々不具ふぐの子供が生れると云う話。———
吉野葛 (新字新仮名) / 谷崎潤一郎(著)
「滅せぬもののあるべきか。これ菩提ぼだいの種と思いさだめざらんは、口惜しかりき次第ぞと、急ぎ、都に上りつつ、敦盛卿の御首みしるしを見れば——」
新書太閤記:02 第二分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
名代の雷門はこれで焼け落ちましたが、誰か殊勝しゅしょうな人があったと見え、風雷神の身体からだは持ち出すことは出来なかったが、御首みぐしだけは持って逃げました。
かれの涙は法衣の袖にほろほろとこぼれて、大切にさげていた異国の仏像の御首みぐしにも流れ落ちた。
半七捕物帳:25 狐と僧 (新字新仮名) / 岡本綺堂(著)