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御首
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みぐし
ふりがな文庫
“
御首
(
みぐし
)” の例文
名代の雷門はこれで焼け落ちましたが、誰か
殊勝
(
しゅしょう
)
な人があったと見え、風雷神の
身体
(
からだ
)
は持ち出すことは出来なかったが、
御首
(
みぐし
)
だけは持って逃げました。
幕末維新懐古談:13 浅草の大火のはなし
(新字新仮名)
/
高村光雲
(著)
かれの涙は法衣の袖にほろほろとこぼれて、大切にさげていた異国の仏像の
御首
(
みぐし
)
にも流れ落ちた。
半七捕物帳:25 狐と僧
(新字新仮名)
/
岡本綺堂
(著)
深さが半分ばかりにも減ると、水の中に石の頭が見えて来るのを、地蔵菩薩の
御首
(
みぐし
)
といっていまして、それまで替えほして来ると、たいてい雨が降ったということです。
日本の伝説
(新字新仮名)
/
柳田国男
(著)
今度の
仏像
(
ぶつぞう
)
は
御首
(
みぐし
)
をしくじるなんと予感して
大
(
おおき
)
にショゲていても、何のあやまちも無く仕上って、かえって
褒
(
ほ
)
められたことなんぞもありました。そう気にすることも無いものサ。
鵞鳥
(新字新仮名)
/
幸田露伴
(著)
その翌年、私の二ツの時は安政の
大地震
(
おおじしん
)
、三年は安政三年の大暴風——八歳の時は万延元年で、桜田の変、
井伊掃部頭
(
いいかもんのかみ
)
の
御首
(
みぐし
)
を水戸の浪士が揚げた時である。
幕末維新懐古談:02 私の子供の時のはなし
(新字新仮名)
/
高村光雲
(著)
▼ もっと見る
いかで三世如来の御姿を学ぶ
御首
(
みぐし
)
の上に、勿体無くも俗の冠を
被
(
き
)
玉
(
たま
)
うや、不幸に堪えずして
斯様
(
かよう
)
の事を仕給うとならば、寂心が堂塔造らん料にとて勧進し集めたる物どもを御房にまいらすべし
連環記
(新字新仮名)
/
幸田露伴
(著)
けれども、それらが
御首
(
みぐし
)
や、手や脚や、台坐、天冠などが手荒らに取り扱われたこととて、ばらばらになっているのを、私はまた丹念に探し廻って、やっと、どうにか揃えました。
幕末維新懐古談:33 蠑螺堂百観音の成り行き
(新字新仮名)
/
高村光雲
(著)
御
常用漢字
中学
部首:⼻
12画
首
常用漢字
小2
部首:⾸
9画
“御首”で始まる語句
御首級
御首尾
御首肯