“井伊掃部頭”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
いいかもんのかみ88.2%
ゐいかもんのかみ11.8%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
傾き切った屋台骨を踏まえている身になってみると、いろいろの誹謗ひぼうが出るのはやむを得まい、井伊掃部頭いいかもんのかみを見てもわかることだわな
大菩薩峠:40 山科の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)
この好文亭は水戸烈公が一夜忽然こつぜんとして薨去こうきょされたところで、その薨去が余り急激であったため、一時は井伊掃部頭いいかもんのかみの刺客の業だと噂されたという事だ。
本州横断 癇癪徒歩旅行 (新字新仮名) / 押川春浪(著)
中川淡路守重高あはぢのかみしげたか等なり此時井伊掃部頭ゐいかもんのかみ發言はつごんにより松平陸奧守綱村卿つなむらきやう進みいでて申されけるに天下の御繼子ごけいしの儀は東照神君御血筋ごちすぢちかき方よりつがせ玉はす事こそ順當じゆんたうなるべし然れば紀州公は
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
井伊掃部頭ゐいかもんのかみが主義の邪魔者だといふので、斬つて時局を動かしたけれど、それから二十年後には反對に井伊掃部頭の銅像が横濱に建つてしまひ、こんどは開國の偉人といふことになるでせう。
折々の記 (旧字旧仮名) / 吉川英治(著)