“誹謗”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
ひぼう89.1%
ひばう5.9%
そしり2.0%
けな1.0%
へこな1.0%
ヒボウ1.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
傾き切った屋台骨を踏まえている身になってみると、いろいろの誹謗ひぼうが出るのはやむを得まい、井伊掃部頭いいかもんのかみを見てもわかることだわな
大菩薩峠:40 山科の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)
かくして人は、其処にゐる凡ての人々に対して大なる誹謗ひばうの声を挙げる事を敢てしないと共に、又多くの人々の期待を欺く事も敢てしない。
クラリモンド (新字旧仮名) / テオフィル・ゴーチェ(著)
すなわち淫行、窃盗ぬすみ、殺人、姦淫かんいん慳貪むさぼり邪曲よこしま詭計たばかり、好色、嫉妬ねたみ誹謗そしり傲慢ごうまん、愚痴など、すべてこれらの悪しきことは内より出でて人を汚す。
新吉に頭から誹謗けなされると、お作の心はドマドマして、何が何だかさっぱり解らなくなって来る。ただ威張って見せるのであろうとも思われる。
新世帯 (新字新仮名) / 徳田秋声(著)
お作を毒づいたことや、誹謗へこなしたことなどを考えて、いたましいようにも思った。
新世帯 (新字新仮名) / 徳田秋声(著)
高弁コウベン、年来聖人ショウニンニ深キ信仰ヲイダキ、キコユルトコロノ邪見ハ、在家ノ男女ナンニョ等、聖人ノ高名ヲカリテ妄説モウゼイスルトコロト思イ居タリ。コノ故ニマダ以テ一言モ聖人ヲ誹謗ヒボウセズ。
親鸞 (新字新仮名) / 吉川英治(著)