“ひぼう”のいろいろな漢字の書き方と例文
カタカナ:ヒボウ
語句割合
誹謗95.7%
彼忘1.1%
誂謗1.1%
非望1.1%
非謀1.1%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
出師すいしの不在中孔明を誹謗ひぼうしたり、根もない流説を触れまわったりしていた悪質の者数人は前から分っていたのですぐ拉致らっちされて来た。
三国志:11 五丈原の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
いわゆる彼忘ひぼう我忘がぼう喜捨金きしゃきんでありますからその高は言いませぬ。私はその金でまた参考書を買いました。ところが銭さえあると無くしてしまうことが好きな男だといって大宮君にしかられた。
チベット旅行記 (新字新仮名) / 河口慧海(著)
をさし出すと共に、辻に立ち、寺に立ち、げきを貼り、声をからして、念仏門を誂謗ひぼうした、批判という中正は元々欠いているのだ、ただ、念仏を仆せ、法然を追え、善信を葬れ——とさけぶ。
親鸞 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
遊人の村に対する奉公は、盆正月に近所の若い者や女子供の相手になって遊ぶ位が落である。儂は最初一の非望ひぼうを懐いて居た。其は吾家の燈火あかりが見る人の喜悦になれかしとうのであった。
みみずのたはこと (新字新仮名) / 徳冨健次郎徳冨蘆花(著)
そこへ、突然、思いがけない非謀ひぼうが、内室ないしつの口によって伝えられた。林右衛門は修理を押込め隠居にして、板倉佐渡守の子息を養子に迎えようとする。それが、偶然、内室の耳へれた。
忠義 (新字新仮名) / 芥川竜之介(著)