“讒謗”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
ざんぼう73.7%
ざんばう26.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
その妹がさんざんに辱しめられ——恐らくは墓石も悲憤の涙で慄えるであろうような讒謗ざんぼう捏造ねつぞうとを浴びせられているのを
死者の権利 (新字新仮名) / 浜尾四郎(著)
ただ悲しいかな、今のみかどとは、事々御理想もたごうため、そしてまた、義貞輩よしさだはい讒謗ざんぼうのため、朝敵乱賊などと、一たんの汚名はうけられました。
私本太平記:11 筑紫帖 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
声をつらね筆をそろへて一斉いつせいに之を讒謗ざんばう攻撃していはく「軍国多事のげきに乗じて此事をなすづ売国の奸賊をちゆうして征露軍門の血祭ちまつりせざるべからず——」
火の柱 (新字旧仮名) / 木下尚江(著)
官憲が丁度よく私と外界とを遮断してくれますから、私に対するあらゆる讒謗ざんばうも、呪咀もなくなつてしまひませう。その代り私が帰つて来ましたら……。
計画 (新字旧仮名) / 平出修(著)