“窃盗”のいろいろな読み方と例文
旧字:竊盜
読み方割合
せっとう81.1%
ぬすみ5.4%
しのび2.7%
せつたう2.7%
ぬすっとう2.7%
ぬすッとう2.7%
スチール2.7%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
窃盗せっとう姦淫かんいん詐欺さぎうえてられているのだ。であるから、病院びょういん依然いぜんとして、まち住民じゅうみん健康けんこうには有害ゆうがいで、かつ不徳義ふとくぎなものである。
六号室 (新字新仮名) / アントン・チェーホフ(著)
『尤も、忠志君の遣方やりかたの方が理屈に合ツてると僕は思ふ。窃盗ぬすみと云ふものは、由来暗い所で隠密こつそりやるべきものなんだからね。アハヽヽヽ。』
漂泊 (新字旧仮名) / 石川啄木(著)
掬摸すり窃盗しのび……悪事ときたら何でもござれの、デパートみたいな男であったが、これも亡くなった父親に助けられたのを徳として、フッツリと悪の道を絶って
グリュックスブルグ王室異聞 (新字新仮名) / 橘外男(著)
刑法が言ふ所の窃盗せつたう、彼は児戯じぎです、神の見給ふ窃盗とはすなはち、今日の社会がもつとも尊敬して居る法律と愛国心です、所有権の神聖、兵役の義務、足れ皆な窃盗掠奪の符調に過ぎないのです
火の柱 (新字旧仮名) / 木下尚江(著)
仙「拠ろなく窃盗ぬすっとうに頼まれて這入へえる奴が有るか、ヤイ此ん畜生、頭巾を取れ、よう、何処の奴だ、ヤイさむれえ、頭巾を取れ」
幸「ウン彼奴きゃつ窃盗ぬすッとうをする奴だが、お瀧も矢張やっぱりお尋ねものの悪党だから殺されたって却ってわしい気味ぐらいに思ってるが、のお駒と云う小女は誠に可愛そうな事をしたね」
霧陰伊香保湯煙 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
「成程。又行った。煤々。これで一つ秘伝シークレット窃盗スチールした」
村の成功者 (新字新仮名) / 佐々木邦(著)