“級(きだ)” の例文
ただここへ来て一つの奇異な事には、その家の入口は、家全体のつり合から考えてひどく贅沢(ぜいたく)にも立派な石の階段が丁度四級(きだ)もついているのであった。
こは級(きだ)ごとに瓶花(いけばな)、盆栽の檸檬(リモネ)樹を据ゑたればなり。階の際なる兵は肩銃の禮を施しつ。「リフレア」着飾りたる僕(しもべ)は堂に滿ちたり。フランチエスカの君は眩(まばゆ)きまで美かりき。
白琺瑯(はくはうらう)の石の級(きだ)ただ照り渇き痺(しび)れたる。
第二邪宗門 (新字旧仮名) / 北原白秋(著)