『西班牙犬の家（スペインけんのいえ）：（夢見心地になることの好きな人々の為めの短篇）（（ゆめみごこちになることのすきなひとびとのためのたんぺん））』

フラテ（犬の名）は急に駆け出して、蹄鍛冶屋の横に折れる岐路のところで、私を待っている。この犬は非常に賢い犬で、私の年来の友達であるが、私の妻などは勿論大多数の人間などよりよほど賢い、と私は信じている。で、いつでも散歩に出る時には、きっとフラ …

著者	佐藤春夫
ジャンル	文学 > 日本文学 > 小説 物語
初出	「星座」1917（大正6）年1月
文字種別	新字新仮名
読書目安時間	約15分（500文字/分）
朗読目安時間	約24分（300文字/分）

作品に特徴的な語句

懐（なつか） 後（うしろ） 級（きだ） 向（むこう） 煙草（タバコ） 造（こしら） 瞬（まばた） 癇性（かんしょう） 甘（うま） 瞳（ひとみ） 硝子（ガラス） 独逸（ドイツ） 空家（あきや） 紅（あか） 狡（ずる） 耽（ふけ） 爽（さわ） 脊（せ） 腑（ふ） 膝（ひざ） 艶（つや） 近頃（ちかごろ） 駭（おどろ） 風情（ふぜい） 顎（あご） 頬髯（ほおひげ） 雑（まじ） 隅（すみ） 野良（のら） 這入（はい） 舐（な） 贅沢（ぜいたく） 覗（のぞ） 見晴（みはらし） 覆（おお） 襞（ひだ） 裾（すそ） 薔薇（ばら） 溝（みぞ） 匀（におい） 因（よ） 四辺（あたり） 嗅（か） 咬（か） 咎（とが） 吠（ほ） 叢（くさむら） 匂（にお） 塵（ちり） 勿論（もちろん） 列（なら） 具（そな） 何故（なぜ） 何処（どこ） 佇立（ちょりつ） 乞（こ） 日向（ひなた） 一瞥（いちべつ） 湧立（わきた） 樫（かし） 横（よこた） 楡（にれ） 椅子（いす） 梢（こずえ） 曳（ひ） 潺湲（せんかん） 摘（つま） 扉口（とぐち） 愛撫（あいぶ） 恰好（かっこう） 怪我（けが） 怖（おそ） 変者（かわりもの）