“癇性”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
かんしょう81.3%
かんしやう18.8%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
五十がらみの貧相な男で、癇性かんしょうというのだろうか、首が少し左へ曲っていて、早くちに話しながら、その首を絶えず振る癖があった。
さぶ (新字新仮名) / 山本周五郎(著)
「驚いたぜ、親分。この家にはどんな癇性かんしょうの人間が住んでいるか知らないが、雨戸の上の欄間までめたように拭き込んであるぜ」
「左樣、奧方は癇性かんしやうで、夜中でも必ず手洗鉢で手を洗はれる。暫らく經つて、庭石の上に、これを置いてあつたのに氣が付きました」
持ち前の癇性かんしやうを運んで、ぴんと靜かな聽衆の耳に響いたと思はれたので、この演奏會のレコード破りをやつたやうな申しわけ無さを感じた。