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癇性
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かんしやう
ふりがな文庫
“
癇性
(
かんしやう
)” の例文
「左樣、奧方は
癇性
(
かんしやう
)
で、夜中でも必ず手洗鉢で手を洗はれる。暫らく經つて、庭石の上に、これを置いてあつたのに氣が付きました」
銭形平次捕物控:289 美しき人質
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
持ち前の
癇性
(
かんしやう
)
を運んで、ぴんと靜かな聽衆の耳に響いたと思はれたので、この演奏會のレコード破りをやつたやうな申しわけ無さを感じた。
泡鳴五部作:02 毒薬を飲む女
(旧字旧仮名)
/
岩野泡鳴
(著)
「金貸の阿波屋の主人が、
癇性
(
かんしやう
)
で、用心が惡いとか言つて、野良犬の通り道まで
塞
(
ふさ
)
いでしまひましたよ」
銭形平次捕物控:307 掏られた遺書
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
「町内の湯屋へ行きました。もう歸る頃ですが——兄さんは
癇性
(
かんしやう
)
で、夜の湯へは入れない人ですから」
銭形平次捕物控:102 金蔵の行方
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
「三文字屋のお店は南新堀だが、大旦那は
癇性
(
かんしやう
)
で多勢人のゐるところでは寢られないと言つて、毎晩
亥刻
(
よつ
)
(十時)になると、靈岸島の隱居家へ引揚げて休みなさるんで」
銭形平次捕物控:105 刑場の花嫁
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
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私は
癇性
(
かんしやう
)
でそんな樣子をして居たくないからすぐ身仕舞ひを
銭形平次捕物控:287 血塗られた祝言
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
“癇性”の意味
《名詞》
神経質で怒りやすい性質。
異常な潔癖症であること。
(出典:Wiktionary)
癇
漢検1級
部首:⽧
17画
性
常用漢字
小5
部首:⼼
8画
“癇”で始まる語句
癇癪
癇
癇癖
癇高
癇癪持
癇癪玉
癇走
癇持
癇癪筋
癇症