“癇癪筋”の読み方と例文
読み方割合
かんしゃくすじ100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
中の気短そうなひとりが、癇癪筋かんしゃくすじ血脈ちみゃくを打たせながらせせら笑うと、退屈男のその言葉尻を捉えて、噛みつくように喰ってかかりました。
梟眼きょうがんかっみひらけば、お丹も顔色あおずみて真白きおもて凄味すごみを帯び、眉間みけんとお癇癪筋かんしゃくすじ、星眼鋭くきっにら
貧民倶楽部 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
彼は警察事務にはもう飽き飽きしたといっていましたが、談一度ひとたびルパンに及ぶと、額に癇癪筋かんしゃくすじを出して、息を引取るまで、あいつの事は忘れないだろうと、非常な見幕けんまくでした。
黄金仮面 (新字新仮名) / 江戸川乱歩(著)