トップ
>
癇癪筋
>
かんしゃくすじ
ふりがな文庫
“
癇癪筋
(
かんしゃくすじ
)” の例文
中の気短そうなひとりが、
癇癪筋
(
かんしゃくすじ
)
に
血脈
(
ちみゃく
)
を打たせながらせせら笑うと、退屈男のその言葉尻を捉えて、噛みつくように喰ってかかりました。
旗本退屈男:05 第五話 三河に現れた退屈男
(新字新仮名)
/
佐々木味津三
(著)
梟眼
(
きょうがん
)
赫
(
かっ
)
と
睜
(
みひら
)
けば、お丹も顔色
蒼
(
あお
)
ずみて真白き
面
(
おもて
)
に
凄味
(
すごみ
)
を帯び、
眉間
(
みけん
)
に
透
(
とお
)
る
癇癪筋
(
かんしゃくすじ
)
、星眼鋭く
屹
(
きっ
)
と
睨
(
にら
)
み
貧民倶楽部
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
彼は警察事務にはもう飽き飽きしたといっていましたが、談
一度
(
ひとたび
)
ルパンに及ぶと、額に
癇癪筋
(
かんしゃくすじ
)
を出して、息を引取るまで、あいつの事は忘れないだろうと、非常な
見幕
(
けんまく
)
でした。
黄金仮面
(新字新仮名)
/
江戸川乱歩
(著)
梓は
蒼
(
あお
)
くなるまでに、
果
(
はて
)
は気を
苛
(
いら
)
って、額がつッぱると思うほどな
癇癪筋
(
かんしゃくすじ
)
、一体大人しく、人に逆らわず、争わないだけ、いつもは殺しておく虫があるのでむらむらと、来た。
湯島詣
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
こめかみのところにみみずばれのような太い
癇癪筋
(
かんしゃくすじ
)
をたてながら、だれといっしょに死んでやるというのか、おれも殺せ、おれも殺せと、わけもなくののしり叫んだものでしたから
右門捕物帖:14 曲芸三人娘
(新字新仮名)
/
佐々木味津三
(著)
癇
漢検1級
部首:⽧
17画
癪
漢検1級
部首:⽧
21画
筋
常用漢字
小6
部首:⽵
12画
“癇癪”で始まる語句
癇癪
癇癪持
癇癪玉
癇癪声
癇癪事
癇癪交
癇癪紛
癇癪面