“血脈”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
けつみゃく28.6%
けつみやく28.6%
おちすじ14.3%
ちすぢ14.3%
ちみゃく14.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
兵法へいほうにいわく、天水てんすい危城きじょうたもつべし、工水こうすい名城めいじょうも保つべからず。——人体じんたい血脈けつみゃくともみるべき大事な一じょうの水を、掛樋でよばんなどとは築城ちくじょう逆法ぎゃくほう
神州天馬侠 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
小穴君は又発句ほつくを作つてゐる。これもまた決して余技ではない。のみならず小穴君のと深い血脈けつみやくかよはせてゐる。僕はやはり発句の上にも少からず小穴君の啓発を受けた。
僕の友だち二三人 (新字旧仮名) / 芥川竜之介(著)
生仏いきぼとけさまの血脈おちすじが、身分が定まってしまったのだから、信徒の人々には一大事で浅間あさましき末世とさえおもわれたのだ。
九条武子 (新字新仮名) / 長谷川時雨(著)
同じ血脈ちすぢのかなしみのつきまとふにか、呪ふにか
思ひ出:抒情小曲集 (旧字旧仮名) / 北原白秋(著)
中の気短そうなひとりが、癇癪筋かんしゃくすじ血脈ちみゃくを打たせながらせせら笑うと、退屈男のその言葉尻を捉えて、噛みつくように喰ってかかりました。