血脈けつみやく)” の例文
小穴君は又発句ほつくを作つてゐる。これもまた決して余技ではない。のみならず小穴君のと深い血脈けつみやくかよはせてゐる。僕はやはり発句の上にも少からず小穴君の啓発を受けた。
僕の友だち二三人 (新字旧仮名) / 芥川竜之介(著)
愈々いよ/\葬式といふ事になつて、祖母おばあさんが先年血脈けつみやくをうけた事を思ひ出した遺族の人達は、早速棺のなかへ納めようと思つて、祖母おばあさんが一生の間大事にしてゐた箱をけてみると