“けつみやく”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
血脈66.7%
血脉33.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
小穴君は又発句ほつくを作つてゐる。これもまた決して余技ではない。のみならず小穴君のと深い血脈けつみやくかよはせてゐる。僕はやはり発句の上にも少からず小穴君の啓発を受けた。
僕の友だち二三人 (新字旧仮名) / 芥川竜之介(著)
愈々いよ/\葬式といふ事になつて、祖母おばあさんが先年血脈けつみやくをうけた事を思ひ出した遺族の人達は、早速棺のなかへ納めようと思つて、祖母おばあさんが一生の間大事にしてゐた箱をけてみると
聞大いにおどろ其許そのもとの云るゝ如く此事少しも延し難し若打捨置うちすておく時は一大事ならんにより片時も早くお島と申合せ御兄弟諸共一先盜み出し其後支配へ屆け何卒してせん御主人の御血脉けつみやく
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
かんじけるまことに正直しやうぢき理非りひまつたふして糸筋いとすぢの別れたるが如くなりしとかや其後正徳しやうとく六年四月晦日みそか將軍家繼公しやうぐんいへつぐこう御多界ごたかいまし/\すなはち有章院殿と號し奉る御繼子けいしなく是によつて御三家より御養子ごやうしなり東照宮とうせうぐうに御血脉けつみやくちかきによつて御三家の内にても尾州公びしうこう紀州公きしうこう御兩家御帶座ごたいざにて則ち紀州公上座じやうざなほり給ふ此君仁義じんぎ兼徳けんとくにまし/\吉宗公よしむねこうと申將軍しやうぐんとなり給ふ其後そのご諸侯しよこうの心を
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)