“東照宮”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
とうせうぐう50.0%
とうしょうぐう50.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
それから奥、東照宮とうせうぐう境内けいだいの方へ向いた部屋々々へや/″\家内かないのものの居所ゐどころで、食事の時などに集まる広間には、鏡中看花館きやうちゆうかんくわくわんと云ふ匾額へんがくかつてゐる。
大塩平八郎 (新字旧仮名) / 森鴎外(著)
午頃ひるごろまで長吉ちやうきち東照宮とうせうぐう裏手うらての森の中で、捨石すていしの上によこたはりながら、こんな事を考へつゞけたあとは、つゝみの中にかくした小説本を取出とりだして読みふけつた。
すみだ川 (新字旧仮名) / 永井荷風(著)
午頃ひるごろまで長吉は東照宮とうしょうぐうの裏手の森の中で、捨石すていしの上によこたわりながら、こんな事を考えつづけたあとは、つつみの中にかくした小説本を取出して読みふけった。
すみだ川 (新字新仮名) / 永井荷風(著)
東照宮とうしょうぐうの前では、女学生がはでな蝙蝠傘こうもりがさをさして歩いていた。パノラマには、古ぼけた日清戦争の画かなんかがかかっていて、札番が退屈そうにあくびをしていた。
田舎教師 (新字新仮名) / 田山花袋(著)